【上】理研創発物性科学研究センターの福田憲二郎専任研究員 【下】指に貼り付けられた薄型デバイス
理研創発物性科学研究センターの福田憲二郎専任研究員、染谷隆夫チームリーダー、但馬敬介チームリーダーらの共同研究グループは、厚み3マイクロ㍍・5㍉㍍角の超薄型有機太陽電池で駆動し、心電波形を計測する皮膚貼り付け型心電計測デバイスを開発した。有機太陽電池の電子注入層と半導体ポリマー層にナノスケールの規則正しい凹凸パターン(ナノグレーティング構造)を導入することで、エネルギー変換効率を高めるとともに光入射角度依存性の低減に成功した。福田専任研究員は「バッテリー交換などの電力消費の問題や装着時の不快感がなく、連続的かつ無意識的に心電や心拍などの生体情報を取得するデバイスへの応用が実現できます」と話す。ネイチャーに9月27日掲載された。
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