2025.05.23 賞
授賞式に出席した東北大学大学院医学系研究科の宮田敏男教授
50歳から80歳までの人の、筋力、認知機能、免疫機能を、1年以内に少なくとも10歳、できれば20歳程度回復させる治療法を開発する。Xプライズ財団の行っている健康寿命の延伸を目指す世界的なコンペティション「XPRIZE Healthspan」のセミファイナリスト(TOP40)に、東北大学大学院医学系研究科の宮田敏男教授、レナサイエンス、東海大学、広島大学、米ノースウェスタン大学などの共同研究チームが選ばれた。宮田教授が20年前に開発したPAI-1阻害剤による、「老化細胞を除去し、がん化を促進することなく老化関連疾患を抑制する新たな新規低分子医薬品」のコンセプト(Senolytic drug)を提唱した。研究グループは今後、東北大学病院で生活習慣病患者に対する臨床試験を実施し、コンペの第2段階に進む。
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