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2025.08.22 研究・成果

「遅筋」培養に成功 QSTと都立大 体内環境に近いゲル材料開発奏功

田口光正プロジェクトリーダー

 

筋肉は我々の身体を動かすための重要な組織だが、速筋については様々なことが解明されているものの、姿勢や日常生活を支える遅筋についてはいまだにわかっていないことが多い。これは、遅筋を培養することが難しかったためだ。量子科学技術研究開発機構(QST)高崎量子技術基盤研究所先端機能材料研究部の濱口裕貴博士研究員、大山智子上席研究員、大山廣太郎主幹研究員、田口光正プロジェクトリーダー、東京都立大学人間健康科学研究科の眞鍋康子教授、藤井宣晴教授らの研究グループは、体内の筋肉に近い環境で細胞を培養できるゲル材料を独自の放射線加工技術で開発することで、遅筋の特性を持つ培養筋肉の作製に成功した。田口プロジェクトリーダーは「これによって筋肉の衰えを防止・改善するような薬剤の開発や、運動方法の研究が進められます。今後、製薬会社や健康食品会社などとの共同研究を進めていきたい」と話す。

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