2025.10.10 研究・成果
須田啓助教 豊田正嗣教授
虫が葉に乗るとそれを感知して、葉を閉じて捕食するハエトリソウ。植物にも触覚のようなものがあることを示すものだが、そのメカニズムは200年以上未解明だった。埼玉大学大学院理工学研究科の須田啓助教、浅川裕紀大学院生、萩原拓真研究員、豊田正嗣教授らは、基礎生物学研究所の長谷部光泰教授の研究グループと共同で、機械刺激で活性化するタンパク質DmMSL10が虫に触れられたことを感知する触覚センサーとして働いていることを明らかにした。豊田教授は「植物にも感覚があるかもしれないという擬似科学とも取れるようなものを、科学のエビデンスに基づいて正しいことを発信していきたい」と話す。
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