2025.10.17 研究・成果
大阪大学大学院理学研究科の和田拓真大学院生(研究当時)、山岡賢司助教、髙島義徳教授らの研究グループは、高分子界面におけるホスト―ゲスト錯体の形成を制御することで、外部刺激による易解体と再接着を可能にする新規高分子接着材料を開発した。また接着界面をナノスケールで可視化することで、錯体形成が高分子鎖の拡散を抑えることに反して接着は強くなるという一見矛盾する現象を世界で初めて明らかにした。開発した接着技術は、オンデマンドで分解可能かつ繰り返し使用できる接着剤として、組み立て時の不良低減による歩留まりの改善や使用後の複合材料製品における分別回収・リサイクルを可能にし、資源循環型社会の実現に貢献するものだ。
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