2025.12.19 研究・成果

会見に臨んだ木内政宏助教(左)と平原潔教授
千葉大学大学院医学研究院の木内政宏助教と平原潔教授らの研究グループは、組織常在性記憶CD4陽性T細胞が肺や腸などの組織に長期間とどまるメカニズムと、炎症性サイトカインの持続的な産生は、遺伝子の働きを調節するタンパク質である転写因子HLFによって制御されていることを明らかにした。アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症など、臓器特異的な炎症性疾患の解明と新しい治療法の開発につながる成果だ。Scienceに掲載された。平原教授は「HLFがどのような炎症シグナルで誘導されるのかを明らかにして、臨床応用や創薬につなげたい」と話す。
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