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2025.12.19 研究・成果

可搬型の中性子源システム 理研が開発 橋梁内部劣化を可視化

大竹淑恵チームディレクター

 

理研光量子工学研究センターの小林知洋専任研究員、池田裕二郎客員主管研究員、大竹淑恵チームディレクター、東京科学大学総合研究院ゼロカーボンエネルギー研究所の池田翔太助教らの共同研究チームは、現場で橋梁の内部劣化を非破壊計測できる可搬型小型中性子源システムRANS-Ⅲを開発し、中性子発生に成功した。加速部重量600㌔㌘(従来5㌧)、遮蔽部重量2㌧(20㌧)、全長4㍍(10㍍)と大幅に小型・軽量化してトレーラーに搭載できるようにした上、陽子線エネルギーを抑えつつも必要な中性子を発生させることで規制基準をクリアして、現場で中性子非破壊検査ができるようにした。大竹チームディレクターは「まずはトレーラーを入れられる専用の建屋内での各種実験を積み重ねていきます。来年の6月頃には土木研究所の鉄橋橋梁で、秋くらいには福島ロボットテストフィールドで屋外での実証試験を進めたい。(原子力規制庁への)変更申請が必要なので、手続き次第ですが、来年度末までには、実際の現場に持っていきたい」と話す。

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