2026.01.16 研究・成果

東京都医学総合研究所体内時計プロジェクトの乙部優太研究員、吉種光プロジェクトリーダー(東京大学大学院理学系研究科准教授)らの研究グループは、次世代質量分析装置Orbitrap Astralを用いて、マウス全身から32の臓器または脳領域におけるタンパク質量やリン酸化状態の24時間変動を高精度に解析し、マウス概日時計プロテオームアトラスを構築した。解析の結果、32組織584サンプルから合計1万8956種類のタンパク質を同定し、UniProt(スイスバイオインフォマティクス研究所と欧州バイオインフォマティクス研究所が運営するタンパク質のアミノ酸配列・機能情報を提供するデータベース)に登録されているマウス全タンパク質の約74%をカバーする包括的な体内時計地図の作成に成功した。これらのデータは、Mouse Circadian Proteome Atlas(https://chronoproteinology.org/circadian_atlas)として公開されており、「いつ、どこで、どのタンパク質が」働いているのかを調べるための基盤リソースとして、今後の体内時計研究や創薬研究への広範な活用が期待される。
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