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2018.11.02 研究・成果 産業・製品

マルチパス対策GNSSレシーバを開発

NTTと古野電気(兵庫県西宮市)は、ビル街や山間部など電波の届きにくいシビアな受信環境でも、GPSなどの航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite Systems)による時刻同期精度を、飛躍的に向上することができるGNSSレシーバの開発に成功した。従来は高精度時刻同期の阻害要因となっていたマルチパス(ビルなど構造物に反射・回折する衛星信号)を活用することで、ビル街や山間部などの厳しい受信環境でも、遮蔽物のないオープンスカイの受信環境に近い時刻同期精度が実現できる見通しを得たもので、画期的な成果として注目される。古野電気では、この新技術を搭載した時刻同期用GNSSレシーバの新製品「GF―88」シリーズを来春4月に販売開始する予定で、今後は高精度な時刻同期を必要とする4G・5Gモバイル基地局、金融取引、電力グリッドなどの分野やデータセンタなどに幅広く展開していく予定である。

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