【上】改質リグニンを用いて製造されたボンネット。【下】それを搭載した実車。フロント部分のエンジンの覆いとして使われている。奥左から山田拠点長、蛯名首席研究員
産業技術総合研究所化学プロセス研究部門の蛯名武雄首席研究員らと森林総合研究所新素材研究拠点の山田竜彦拠点長らの研究グループは、宮城化成、光岡自動車と共同で、スギから抽出した改質リグニンを樹脂成分として用いたガラス繊維強化プラスチック製の自動車内外装部品を製造し、実車搭載試験を開始すると10月23日発表した。同日、産業技術総合研究所臨海副都心センター(東京都江東区青海)で実車を公開した。今後、車内環境(温度、湿度)を自動計測し、天候(降雨、日照)と走行を記録して経時変化を観察し、評価および問題点の抽出を行っていくという。
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