2018.11.16 研究費
日本の大学等の研究環境は、外国人研究者が「差別されている」と感じる状況になっている。公募情報が日本語と同時に英語でも公表されているのは、科学研究費補助金とJSTの戦略的創造研究推進事業のみで、英語で応募できるのは両資金に加え、戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)だけだ。名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部の岡田吉央主任URAらが、競争的資金の英語公募や英語申請の状況を明らかにした。岡田氏は「日本が好きで日本の大学に来ても、キャリアアップできるフェアな競争環境にないと感じて帰ってしまう外国人研究者は多い」と話す。日本の研究力低下が指摘されている中、このままでは日本だけが国際的頭脳循環から取り残されてしまうことになるだろう。
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