2019.02.15 研究・成果
共同研究チームのメンバー。左から、関根俊一、江原晴彦、鯨井智也、胡桃沢仁志、白水美智子の各氏
近年、DNAの転写異常が自己免疫疾患や精神疾患、ガンなど様々な疾患と関連していることが明らかになってきた。そうした中、理化学研究所と東京大学の共同研究チームは、真核細胞の遺伝子発現を担うRNAポリメラーゼⅡ(RNAPⅡ)が、ヒストンに巻き付いたDNAをスムーズにほどきながら塩基配列を読み取り、RNAに転写する仕組みを解明した。1974年のヌクレオソーム構造の発見から、様々な機構が提案されてきたが、長年の議論に終止符を打つ成果だ。
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