NPO法人国際CIO学会と早稲田大学電子政府・自治体研究所が共催する国際CIO学会公開講演会「日本の新成長戦略とAIによる課題解決」が、3月14日に早稲田大学で行われた。CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)や電気通信協会などが後援した。
講演会では、国際CIO学会の岩﨑尚子理事長(早稲田大学教授)がモデレータを務め、その進行のもと、まず沖電気工業の川崎秀一取締役会長が「OKIのイノベーションマネージメント改革」について紹介した。その中で、これまで同社は高い技術力を背景にして社会インフラのイノベーションに貢献してきたが、近年の業績では継続的にイノベーションを起こす力が落ちてきているという危機感と問題意識をもち、2017年度夏頃から、イノベーションマネージメント改革に取り組むことにしたと改革のきっかけを話し、改革の取り組みについて紹介した。また、早稲田大学の小尾敏夫名誉教授(西武文理大学学長)が「日米中ハイテク戦争の今後のシナリオ」をテーマに話し、現在の米中貿易交渉の背景を開設して、そのゆくえを展望した。
沖電気のイノベーションマネージメント改革について講演する川崎会長
© 2025 THE SCIENCE NEWS