㊤東京大学大学院工学研究科の西林仁昭教授
㊦右から、博士課程2年生の芦田裕也さん、荒芝和也特任主任研究員、中島一成准教授
東京大学大学院工学研究科の西林仁昭教授、芦田裕也さん(博士課程2年生)、荒芝和也特任主任研究員、中島一成准教授らは、常温・常圧で、モリブデン触媒とヨウ化サマリウムを溶かした溶媒に、窒素ガスと水を加えて、混ぜるだけで高効率にアンモニアを合成することに成功した。100年来使われているハーバー・ボッシュ法を将来代替する次世代型アンモニア合成反応につながる重要な成果だ。西林教授は「現在、日産化学と実用化に関する共同研究を実施している。今回の反応系を用いるアンモニア生産が実用化されれば、アンモニアを水素キャリアとして用いる社会が一気に加速するのではないかと期待している」と話す。
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