2019.06.21 研究・成果
宮崎大学農学部植物生産環境科学科の稲葉靖子准教授と理化学研究所環境資源科学研究センターの豊岡公徳上級技師、九州大学大学院医学研究院の林哲也教授らの研究グループは共同で、日本固有種の植物「ソテツ(Cycas revoluta)」の雄花が発熱する仕組みに関わるミトコンドリアの働きを明らかにしたと発表した。ソテツ雄花の発熱組織である小胞子葉に、他の植物にはない巨大なミトコンドリアを発見。それらミトコンドリアを解析することでわかった。花の発熱は揮発性のにおい成分を効率よく飛散させ、またその働きは呼吸の働きによるものと考えられている。これら仕組みが明らかになれば、こうした特長を農作物に利用できる可能性がある。
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