東北大学青葉山新キャンパスに軟X線向け高輝度3GeV級放射光施設を建設することが決まった。科学技術・学術審議会の量子ビーム利用推進小委員会(主査=雨宮慶幸・東京大学大学院特任教授)は6月28日、東北大などの提案がふさわしいとする報告書を取りまとめた。文部科学省は来年度予算概算要求に施設整備関連経費を盛り込み、早ければ2022年度中のファーストビームを目指す。雨宮主査は「施設整備を通して物質科学の推進とともに、人材育成が加速すること、また本気の産学連携により、科学の成果が社会に還元されることを期待している」と話している。
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