中央大学研究開発機構の氏家悠太機構助教と同文学部の山口真美教授、鹿児島大学工学部の山下和香代助教、日本女子大学人間社会学部の藤崎和香准教授と金沢創教授の研究グループは、乳児は言葉を獲得する前から、モノの素材の音と視覚の結びつきを認識しているとの実験結果を発表した。生後4-5カ月児と生後6-8カ月児に、素材とその音が一致した映像と一致しない映像を見せ、その際の脳血流反応を近赤外分光法(NIRS)で計測することで明らかになった。乳児が多様な感覚を通して、周囲の環境を認識していくメカニズム解明につながると期待される。成果は英国のオンライン科学誌「Scientific Reports」に6月18日掲載された。
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