日英独の論文数を見ると、日本の上位大学の論文数は英独より多いか同程度であるが、第2グループの大学(10~50位)の論文数は英独よりも少なく、分野別で見ても上位の大学は固定されている。科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の調査で、こうした状況が明らかになった。日本には英独と比べて論文数規模の小さい大学が多く、それらの中には特定分野に強みを持つ大学も多いことから、各大学の個性を伸ばすことで日本の研究力を向上させていくことが求められている。
3カ国の大学を論文数のシェアで4つに分類すると、第1グループ(4・5%以上)は、日本4校、英国4校、ドイツ1校、第2G(1%以上~4・5%未満)は、日本13校、英国26校、ドイツ37校、第3G(0・5%以上~1%未満)は、日本27校、英国13校、ドイツ12校、第4G(0・05%以上~0・5%未満)は、日本140校、英国58校、ドイツ25校となっている。
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