2020.04.24 その他
新型コロナウイルスが蔓延する中、研究者に対して、国民は何を求めているのか。科学技術・学術政策研究所の国民意識調査によると、研究開発の推進とともに、一般の人へのわかりやすい情報提供を求める人が過半数を超えることがわかった。
政策研では科学技術に関する国民意識調査を実施しているが、今回、新型コロナウイルスを含む感染症に関する主な結果を速報値として公表した。15歳から69歳までの男女合計1500人を対象に、インターネットを通じて回答を得た。
新型コロナウイルス、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱などの感染症予測と対策のため、科学技術に関して政府は何をすれば良いかという問いには、「研究開発の推進」を選んだ人が全体の60・1%、「一般の人々への分かりやすい情報提供」が56%だった。感染症に関しては2016年3月以降、今回まで同様の質問をしているが、選択肢としてあげた全ての施策(研究開発施設等の設置、法的整備、企業への協力提供など)についても割合が最大となった。「研究開発の推進」「分かりやすい説明」と回答した人は、男女ともに伸びており、特に女性の割合が高くなっている。
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