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2020.06.05 国際

「基礎研究に長期の公的投資を」Gサイエンス学術会議が共同声明

G7サミット参加各国の科学アカデミーは5月29日、Gサイエンス学術会議共同声明を取りまとめた。今回はサミット議長国のアメリカの全米科学アカデミーが議長となって、4月に先行公表した「新型コロナウイルス感染症の世界的流行に係る国際協力の緊急的必要性」に加え、「基礎研究の重要性」「健康推進への情報技術の活用:デジタルヘルス・ラーニングヘルスシステム」「地球規模での昆虫減少による生態系サービスの消失」の3テーマについて提言した。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、基礎研究とデータシェアの重要性が改めて強く認識される中、時宜を得た声明となっている。
基礎研究はあらゆるイノベーションや技術革新の源泉となり、これまで社会に計り知れない恩恵をもたらしてきた。しかし近年、短期的成果を見据えた目的達成型の応用研究がより重視され、基礎研究への投資が不十分であったり、低下している国が少なくない。さらに、基礎研究による恩恵を享受し、広く社会に行き渡らせるためには、教育、能力開発、連携とオープンアクセスに対して投資を行い、適切な政策を展開することが不可欠である。

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