2020.06.12 研究・成果
早稲田大学教育・総合科学学術院の佐藤圭助教と金沢大学理工研究域のジェンキンズロバート准教授らの研究グループは、白亜紀のウミガメの祖先と穿孔二枚貝の共生関係を示す化石を発見したと6月2日発表した。甲羅の化石を医療用CTで撮像し、3次元解析等を行うことでわかった。甲羅の化石の表面に開いた孔には穿孔二枚貝とみられる化石が入っており、孔内部には治癒した痕跡が確認できた。生物の進化の謎解明に貢献する成果と期待される。
生物の共生関係は生命進化に重要な役割を果たしてきたと考えられている。一方で、体表が軟組織で覆われる脊椎動物では軟組織が化石として残りづらいことから、この証拠となる化石はみつかっていなかった。
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