農研機構生物機能利用研究部門昆虫制御研究領域の今野浩太郎上級研究員らの研究グループは、クワの乳液に含まれるタンパク質(MLX56様タンパク質)に、カイコ以外の昆虫の成長を阻害する機能があることを明らかにしたと7月17日発表した。このタンパク質は、極めて低い濃度(0.01-0.04%)の摂取で昆虫の消化管内の囲食膜を異常に肥厚させ、消化機能不全を起こさせた。害虫防除へ利用できる可能性があるという。成果は国際科学誌「Phytochemistry」に掲載された。
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