2020.06.26 研究・成果
理化学研究所バイオリソース研究センターの市橋泰範チームリーダーと福島大学食農学類農業生産学コースの二瓶直登准教授ら、東京大学、筑波大学、長浜バイオ大学、ベジタリアの共同研究グループは、農業生態系における植物-微生物-土壌の複雑なネットワークのデジタル化に成功したと発表した。農業現場でのマルチオミクス解析を行うことで実現。農業生態系が、作物の形質と特定の微生物種や土壌成分で構成されたモジュールが複雑に組み合わさってネットワークを構築していることを明らかにした。従来、農家の経験として蓄積されてきた高度な農業生産技術を科学的に可視化できることから、持続的な農業の実現に貢献すると期待される。
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