2021.07.09 研究・成果
物質・材料研究機構(NIMS)は、機能性材料研究拠点医療応用ソフトマターグループの川上亘作グループリーダーをプラットフォーム長として、製薬会社11社とともに「医薬品に関するマテリアルズオープンプラットフォーム(MOP、同業多社が企業の壁を越えて共同研究に取り組む場)」を発足させた。
従来の医薬品は低分子化合物が中心であったが、最近では抗体や核酸などの生体高分子を利用するなど治療様式(モダリティ)が多様化している。MOPにおいては、抗体医薬や核酸医薬などを中心に、物性評価・製剤開発に関わる研究を行うが、新モダリティの構築を目指すためには、その基礎となるマテリアルサイエンスが手薄なことが課題となっている。
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