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2021.07.16 産学連携

人工タンパク質「シルクエラスチン」の企業治験 京大と三洋化成工業が開始

三洋化成工業京都本社で行われた記者会見。右から、京都大学の森本尚樹教授、三洋化成工業の樋口章憲社長と川端慎吾氏(バイオ・メディカル事業部)

 

 

京都大学大学院医学研究科の森本尚樹教授と三洋化成工業(樋口章憲代表取締役社長)は、慢性創傷の治療を目的とした人工タンパク質「シルクエラスチン」の有効性を検証する企業治験を開始したと7月9日発表した。糖尿病性足潰瘍等に代表される難治性の創傷に対し、京都大学医学部附属病院を含む全国の5医療機関で行われる。2023年の実用化を目指すという。
同社が開発したシルクエラスチンは、シルクフィブロインとエラスチンの各部分配列を大腸菌に遺伝子改変技術を用いて導入することで作製された素材。実現すれば日本で初めての遺伝子改変技術を用いた医療機器となる。

 

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