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2021.10.15

眞鍋淑郎氏にノーベル物理学賞 地球温暖化を予測

ノーベル物理学賞を受賞し、末松信介文科相(右手前)とのオンライン意見交換会に臨む眞鍋淑郎氏

 

米プリンストン大学上級研究員で海洋研究開発機構フェローでもある眞鍋淑郎氏(90歳)が、ドイツのクラウス・ハッセルマン氏(90歳)、イタリアのジョルジョ・パリーシ氏(73歳)とともに、ノーベル物理学賞を受賞した。眞鍋氏はプリンストン大学での記者会見で「私の仕事でノーベル物理学賞を受賞するとは考えていなかったので、受賞の連絡を受けて驚きましたが、とても光栄に感じています」と話した。受賞理由は「変動性の定量化・信頼性の高い地球温暖化予測を実現する地球気候の物理モデルについての研究」。
現在、IPCCの評価報告書から週間天気予報まで、地球全体の気候の変化や気象の状況を理解するためには、全球モデルを使うことが当たり前になっている。しかし、1950年代には、地表面、大気、海面などを統合して理解することはできないと考えられていた。人間の能力だけで捉えるには、パラメーターが多く複雑過ぎたためだ。

 

 

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