2021.10.22 研究・成果
アメリカ大陸を隔てて1万㌔㍍も離れている黒潮とメキシコ湾流が、偏西風ジェット気流を介して、数年から十数年のスケールで同時に暖かくなったり冷たくなったりを繰り返している。お茶の水女子大学の神山翼助教、東京大学の山上遥航特任研究員、三浦裕亮准教授、渡部雅浩教授、海洋研究開発機構の木戸晶一郎ポストドクトラル研究員、建部洋晶主任研究員らの研究チームが初めて明らかにした。神山助教は「海水温が高いと偏西風が北上し、日本だけでなく米国でも異常気象を起こします。今回、全球モデルのシミュレーションを高解像度化することで、こうした現象が起きていることを見つけることができました。異常気象の予測精度向上に向けて今後の方向性を示す一つのマイルストーンになると思います」と話している。
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