PEAKS全体会合の様子。前の列、左から甘利明衆議院議員、小林鷹之科学技術政策担当大臣、渡海紀三朗衆議院議員、十倉雅和経団連会長
日本の大学は変わることができるのか。3回目となる大学支援フォーラムPEAKS全体会合がオンラインで開催され、スタートアップ・エコシステムの構築や10兆円ファンドの運用益配分のあり方などが議論された。政治家、産業界・大学・国研のトップ、関係府省が参加し、危機感を共有したものの、認識には温度差がありそうだ。
小林鷹之科学技術政策担当大臣は冒頭「世界トップレベルの大学を作るため10兆円ファンドを年度内に設置する。『日本で研究したい』と研究者が集まる研究環境の構築、若手研究者や新たな分野への投資を可能にするガバナンス改革などを通して、大学固有の知的資産のプライシングによって、新しい資金の流れを作っていく。そのための成長戦略を大学側にも求めていきたい。また、特定分野に強い大学や地域の拠点となる大学をしっかり支援するために、今年度中に総合振興パッケージを策定する」とあいさつした。
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