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2022.01.14 研究・成果

老化神経幹細胞制御でニューロン新生 老齢マウスの空間把握と記憶能力回復 京大が成果

加齢とともに脳内の神経幹細胞の活動は低下していき、高齢になると新たな神経細胞は生まれなくなる。京都大学ウイルス・再生医科学研究所の貝瀬峻研究員、影山龍一郎客員教授らの研究グループは、老化神経幹細胞がPlagl2の強制発現とDyrk1aの抑制によって若返ることを発見した。実際に、マウスの海馬歯状回で遺伝子発現を誘導したところ、ほぼ神経幹細胞が機能していなかった高齢マウスでもニューロン新生が起こり、空間把握と記憶能力が回復することを実証した。影山客員教授は「4月から理研に移り、霊長類のコモンマーモセットを使った脳機能回復について検討を進めている。エーザイと共同研究で、効果や機序の解析をともに進めており、これから1年ほど検討を進め、その後、治療法や治療薬の開発につなげたい」と話している。

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