2022.03.11 研究・成果
チョウの幼虫には、一対の長い頭部突起(角)をもっているものがいる。触角はすべての昆虫がもっているが、この角は同じチョウ目でもモンシロチョウやアゲハチョウのようにもたない場合もあり、その役割は分かっていなかった。
近畿大学農学部の香取郁夫准教授らの研究グループは、チョウの一種であるゴマダラチョウの幼虫がもつ硬い頭部突起(角)が天敵から身を守る盾の役割を果たすことを、世界で初めて明らかにした。また今回の研究はビデオカメラによる長期の野外調査で行われており、その過程で、ゴマダラチョウの幼虫の最も主要な天敵が、アシナガバチ類であることも明らかになった。Scientific Reportsに掲載された。
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