総合科学技術・イノベーション会議の専門調査会の様子（オンライン会議）

世界に伍するスタートアップ・エコシステムを形成するため、成長資金やベンチャー・キャピタル（ＶＣ）、大学等の機能強化などに取り組む。総合科学技術・イノベーション会議（ＣＳＴＩ）の専門調査会は、報告書を取りまとめた。５月中にＣＳＴＩ本会議で正式決定するとともに、骨太の方針に盛り込み、２０２３年度予算要求に反映していく。
日本の大学には、質の高い基礎研究から生まれた新しい技術（ディープテック）や質の高い人材の宝の山が存在する。しかし、東工大が原理を生み出した量子コンピューターや名古屋市工業研究所が特許を出した３Ｄプリンターなど、多くの技術が日本では日の目を見ることなく、海外企業が実用化して富を生み出し、さらに社会変革を先導してきた。特に欧米では、ディープテックの社会実装をスタートアップが担ってきた。