2022.09.30 研究・成果
縄文時代中期から後期には、日本のゴキブリはすみ分けをしていた。熊本大学の小畑弘己教授を中心とする研究グループは、縄文土器に残る卵鞘圧痕からゴキブリの種を同定することで明らかにした。Journal of Archaeological Science:Reportsに掲載された。
小畑教授らはこれまで、土器の表面や土器粘土内から当時の生物の痕跡を探し出す土器圧痕法を用いて、縄文時代の栽培植物や家屋害虫を検出する研究を続けてきた。2016年に、宮崎県宮崎市の本野原遺跡で、縄文土器の表面についたゴキブリの卵鞘の圧痕を発見している。
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