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2022.10.21 研究・成果

白血病治療薬の効果 患者ごとに早期予測 東大など数理モデル開発

東京大学生産技術研究所の岡本有司特任研究員(現・京都大学医学研究科特定助教)、梶田真司助教(現・福井大学学術研究院工学系部門助教)、合原一幸教授(現・東京大学特別教授)、東京大学医科学研究所の東條有伸教授(現・東京医科歯科大学理事・副学長)らの研究チームは、慢性骨髄性白血病の治療薬であるニロチニブの治療効果を患者ごとに、かつ早期に予測できる数理モデルを開発した。npj Systems Biology and Applicationsに掲載された。
慢性骨髄性白血病(CML)は、白血球、赤血球、血小板などの基となる造血幹細胞の異常によって発症する。異常な造血幹細胞から分化してできる白血病細胞(CML細胞)は二つの染色体間の相互転座によって形成されたBCR-ABL1融合遺伝子をもち、この遺伝子が作る酵素チロシンキナーゼの異常な活性化によってCML細胞の無秩序な増殖が起こる。

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