2022.10.21 研究・成果
名古屋大学大学院理学研究科の松林嘉克教授と大西真理助教らの研究グループは、植物のストレス応答と成長の切り替えを制御するペプチドホルモン「PSY」とその受容体「PSYR」を発見したと発表した。シロイヌナズナを用いて同ホルモンと受容体を解析することで、これらがストレス応答のオンオフを切り替えていることを明らかにした。植物が病害等のストレスに適応するため、成長につかうエネルギーの一部を状況に応じて過不足なくストレス応答に回すしくみが明らかになった。ストレス耐性と収量のバランスを最適化した作物の作出につながると期待される。
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