沖縄科学技術大学院大学(OIST)のピーター・グルース学長
日本はイノベーションのバリューチェーン全体で課題に取り組む必要がある。そのためには、基礎研究に対する公的支出のGDP比を増加させ、プロジェクトではなく人材に資金をつけるハイトラストファンディングにシフトしていかなければならない。ネイチャー・インデックスで世界10位(国内1位)と国際的に高く評価されている沖縄科学技術大学院大学(OIST)のピーター・グルース学長は、科学技術国際交流センターのCSTインターナショナルサロンで訴えた。
日本は世界第3位の経済大国であるにも関わらず、WIPO(世界知的所有権機関)のグローバル・イノベーション・インデックスでは、革新的な国ランキングで13位と韓国などの後塵を拝している。教育や研究、博士号保持者の人的資本への公的支出が低いことが、大きな要因だ。
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