2023.02.10 研究・成果
最近、利用者が増えている加熱式たばこ。従来の燃焼式たばこに比べて健康なイメージがあるが、新型コロナの感染率や重症化リスクを高め、特に加熱式と燃焼式の併用者では、感染リスクが4・66倍、病態悪化割合が最も高くなることがわかった。大阪公立大学大学院医学研究科の浅井一久准教授、大阪国際がんセンターがん対策センターの田淵貴大部長補佐らの研究グループが明らかにした。浅井准教授は「加熱式たばこは燃焼式たばこより害が少ないと言われている、見た目が洗練されているなどの理由で若者を中心に流行していますが、その安全性はいまだ明らかになっていません。今回、加熱式たばこの使用が新型コロナウイルス感染および病態悪化に影響する可能性があると示されました。本報告がコロナ禍におけるたばこ使用行動を考えるきっかけとなれば幸いです」とコメントしている。
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