2023.03.17 研究・成果
土居雅夫教授
朝起きて、昼に働き、夜には寝る。こうした生活リズムを守ることが日々の健康につながる。細胞レベルでも正確なリズムが調和して刻まれることが重要で、バラバラの状態では様々な病気につながってしまう。そこで全身の時計は、脳の中枢時計から指示を受けている。これまでの研究から、体内でおこる数度Cレベルの基礎体温の変化が全身の細胞を調和させる働きがあると示されている。しかし、その分子メカニズムは謎に包まれていた。京都大学薬学研究科の三宅崇仁助教、井ノ上雄一博士後期課程学生(研究当時)、土居雅夫教授の研究グループは、体内リズムのしなやかな時刻合わせに必要なRNA配列を発見した。
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