世界中には数多くのジャーナルがあるが、その中には、悪徳雑誌、粗悪学術誌、ハゲタカジャーナルと称されるプレダトリージャーナルも存在している。そうしたジャーナルに論文を投稿しないようにするため、どうやってプレダトリージャーナルかどうかを見分ければ良いのだろうか。科学技術・学術政策研究所は、プレダトリージャーナルの実態調査を公表した。米国の商用データベースを分析し、どのような場合に、プレダトリージャーナルと判定されるのかを明らかにした。林和弘データ解析政策研究室長は「当研究所がジャーナルの善し悪しを判断することはできず、そもそもジャーナルの質を一律に判断することは難しいが、今回の調査結果を通じて、どのようなジャーナルが危ないかの一つの判断材料になればと思います」と話す。