2023.05.26 研究・成果
超加工食品は、複数の食材を工業的に配合して製造された、加工の程度が非常に高い食品で、多く摂取することで食事の質が低下する可能性がある。しかし、日本では超加工食品に関する栄養学研究はほとんどなく、超加工食品の摂取量や食事の質との関連は十分に明らかになっていない。東京大学大学院医学系研究科栄養疫学・行動栄養学講座の篠崎奈々特任研究員、村上健太郎特任教授らの研究グループは、日本人成人388人から得られた4日間にわたる詳細な食事記録データを解析し、超加工食品からのエネルギー(カロリー)摂取量は1日の総エネルギー摂取量の3~5割程度を占めており、また超加工食品からのエネルギー摂取量が多い人ほど、食事の質が低いことを明らかにした。
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