2023.06.16 研究・成果
グラスの厚さによって、緑茶の味が変わる。中央大学の有賀敦紀教授と松下光司教授は、北海道大学大学院生の市村風花さん、東京大学の元木康介講師との共同研究で、同じ材質かつ同じ手触りのグラスであっても、飲み口の厚いグラスは緑茶の甘味を増大させ、飲み口の薄いグラスは緑茶の苦味を増大させることが明らかになった。Food and Humanityに掲載された。
これまで、グラスやマグカップなどの容器の色、形状、材質、手触りなどの視覚情報や触覚情報が、そこから飲む飲料の味覚評価に影響を与えることが報告されてきた。しかし、実際に飲料を飲むときには、そうした視覚情報を常に認識しているわけではない。例えば、飲料を飲んでいる最中、グラスの形状は目に入らない。
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