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2023.08.04 研究・成果

脳梗塞後の神経修復に脂肪酸代謝が関与 脂質投与でマウスの症状改善

東京医科歯科大学難治疾患研究所神経炎症修復学分野の中村朱里さん(大学院生)と酒井誠一郎助教、七田崇教授らの研究グループは、東京大学、東京都医学総合研究所、慶應義塾大学と共同で、脳梗塞後の脳内で産生される脂肪酸代謝物が生き残った神経細胞を修復するメカニズムを明らかにしたと発表した。マウスの脳梗塞発症後に脳内に脂肪酸であるジホモγリノレン酸およびその代謝物で機能未知の脂質15-HETrEの増加を確認。15-HETrE投与で脳梗塞モデルマウスの神経症状などが改善することも確かめた。有効な治療薬の存在しなかった脳梗塞発症24時間以降の新たな治療薬としての応用が期待される。

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