2023.08.25 その他
文部科学省は、大型放射光施設「SPring-8」をアップグレードすべきとするタスクフォースの報告書を公表した。輝度を現在の100倍以上に上げる大幅改修を行い、世界最高性能を実現する。2029年度の供用開始を目指す。
SPring-8はこれまで、ライフサイエンスから地球化学、材料科学などの幅広い分野の研究開発や産業に貢献してきた。一方、同様の硬X線の大型放射光施設は各国でも運用されているが、第4世代放射光施設へのアップグレードや新規建設が進んでいる。欧州ESRF-EBSが20年に運用開始、米国APS-Uは来年、中国HEPS(新規建設)は25年、ドイツPETRAⅣは28年の運用開始を目指している。
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