2023.09.29 大学等
会見で研究不正についての調査結果を説明する北海道大の関係者
北海道大学の不正行為調査委員会(委員長=山口淳二理事・副学長)は、ロナルド・ラゾ・レイズ元WPI特任助教が筆頭著者となった4本の原著論文に合計519の捏造、317の改竄があったと認定した。
レイズ元特任助教はすでに北大を退職しているため処分はできないが、論文の投稿料などについて返還を求める。4本の原著論文とそれをまとめたレビュー論文はすでに取り下げられているが、いくつかの論文はレイズ元特任助教の博士論文でもあるため、今後、博士号の剥奪も含めて審査委員会で検討する。
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