2023.09.29 研究・成果
東北大学大学医学系研究科の今井淳太准教授
東北大学大学医学系研究科の今井淳太准教授、遠藤彰助教、片桐秀樹教授らの研究グループは、妊娠中に増加するβ細胞が出産後にマクロファージにより貪食されることで元の数に戻っていることを発見したと発表した。出産前後のマウスの膵ランゲルハンス島を観察することで、出産後にマクロファージが増加し、これを抑制すると低血糖が出現。さらに出産直後にβ細胞がマクロファージを呼び寄せるために放出している物質を特定。マクロファージがβ細胞を貪食している様子を顕微鏡で捉えることにも成功した。血糖値を正常に保つ仕組みの解明や糖尿病の予防・治療法開発につながる成果と期待される。
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