2023.11.17 研究・成果
早川岳人上席研究員 飯塚毅准教授
数千万年から数百億年の長い半減期を持つ放射性同位体は宇宙核時計と呼ばれ、宇宙的な事象の発生した年代や発生してから現在までの時間の計測に用いられている。ルテシウム176は、約400億年の半減期でハフニウム176にベータ崩壊するため、宇宙核時計に用いられているものの、複数の実験で半減期が異なるという問題があった。
量子科学技術研究開発機構(QST)関西光量子科学研究所の早川岳人上席研究員、静間俊行上席研究員、東京大学大学院理学系研究科の飯塚毅准教授の研究チームは、宇宙核時計の一つである長寿命の放射性同位体ルテシウム176の半減期の最も正確な値を新しい実験方法で計測し、過去に計測されていた半減期が矛盾していたという問題を解決した。
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