2023.12.15 研究・成果
京都大学大学院理学研究科の木村楓さん(大学院生)と曽田貞滋名誉教授の研究グループは、AI技術を用いてカエルの鳴き声を自動で判別し、繁殖活動のモニタリングに用いる手法を確立したと発表した。深層学習の一種である畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いて鳴き声を学習させたAIは、調査地に現れた5種のカエルを90%以上の高精度で判別できた。調査地でカエルをほぼ毎日数えたところ、鳴き声の活発さを表す指標が高い日ほど出現個体数が多いことが確認された。野外調査におけるカエルの音響モニタリングへの利用が期待される。
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