2024.02.23 その他
三島良直理事長
日本医療研究開発機構(AMED)が発足して約9年、来年4月から第3期中長期計画が始まる。三島良直理事長は「これまでの取り組みによって、研究者の意識がアカデミックな研究成果を求めるだけでなく、創薬などで患者さんの役に立つ社会実装をしようと変わってきた」と振り返る。一方、首相官邸では「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」が発足し、創薬に特化した新たな組織の創設などについて検討している。第3期のAMED中長期計画はどうなるのだろうか。
AMEDの第1期は横断型プロジェクトと疾患別プロジェクトが別々に配置されていたが、第2期は、医薬品や医療機器などモダリティ等を軸とした6つの統合プロジェクトで、がんや生活習慣病などの各疾患に事業横断的に取り組むことで、開発目標が明確になり、研究者の実用化への意識が変わった。
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