2024.05.10 研究・成果
脳血管は数秒に1度の周期で、自発的に拡張と収縮を繰り返すことがある。この血管拡張・収縮運動(バソモーション)を強化することができれば、脳を活性化できるようになるかもしれない。東北大学大学院生命科学研究科の佐々木大地大学院生(研究当時)、松井広教授らのグループは、実験動物のマウスを用いて、脳内の血管運動を観察する方法を開発し、縦模様が水平方向に行き来する画像を繰り返し見る訓練を行うことで、バソモーションを促し、全脳の血流を向上させることを明らかにした。松井教授は「バソトレ(バソモーショントレーニング)によって、認知症の治療や予防、脳梗塞からのリハビリ、超知能などが実現する可能性があります」と話す。
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