2024.05.31 大学等
研究時間が足りない。以前から、日本の研究力低下の直接の原因になっていると指摘され、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)や文部科学省でも対応策がとられているものの、いまだ改善の兆しが見えていない。そうした中、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、毎年行っている定点調査の結果から、研究時間が不足する原因や影響、相関関係を構造化した。各大学や研究機関が、自らの弱い部分、足りない部分を認識する手がかりになると期待される。
NISTEPの定点調査は、科学技術やイノベーションの状況を把握するため、第一線で研究開発に取り組む研究者や有識者、約2200人を対象に行っている、継続的な意識調査。第6期科学技術・イノベーション計画期間中では3回目。昨年9~12月に調査し、回答率は88・3%。
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