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2024.08.09 研究・成果

受容体周辺のタンパク質 マウス脳内で検出可能に 遺伝子操作不要 京大が手法開発

田村朋則講師

 

生きている動物脳内のシナプスに存在する、神経伝達物質受容体の近くに存在するタンパク質を解析する新たな手法を、京都大学大学院工学研究科の浜地格教授、田村朋則講師、高遠美貴子博士課程学生(研究当時)らが開発した。PhoxID法と名付けられたこの手法では、遺伝子組み換えなどを行わないため、より自然な状態でのタンパク質相互作用ネットワークのスナップショットが得られる。実際、マウス脳内のAMPA受容体に存在する周辺タンパク質の年齢による変化を明らかにしたほか、これまで知られていなかったものも見つけた。田村講師は「原理的にはあらゆるタンパク質を標的とした近傍タンパク質解析に適用できます。鍵になる光増感剤は、生物化学のラボであれば簡単に作ることができるので、多くの人に活用してほしい。特許出願はしていない」と話す。

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